環境に配慮した建築づくり
~エコハウスのすすめ~
ゆうぼく人のポリシーの一つ、環境共生型の家づくり。地球温暖化、自然破壊、エネルギー枯渇、食糧危機、ゴミ…。環境問題には様々な分野・要素がありますが、家づくりや暮らしの中でもちょっとしたことの積み重ねで大きく変わることもあります。
エネルギーやゴミのことを考えると、「無駄をなくす」のが一番であると考えるわけですが、家づくりにおける「空間」については、実は無駄と思えるものがゆとりを与えてくれることもあるんです。
「エコハウス」というのは、環境を軸にして様々な要素をバランスよく組み立て、地球環境を守るための「悪い無駄」を省きつつ、生活にゆとりを生み出すための付加価値のある空間を生み出すという取り組みです。
県産材の家
日本は森林国。建築用にたくさんの木を育ててきたにも関わらず、木材自給率は25%ほど。環境のことを考えると、国内の余っている木を早く消費しなければなりません。
「日本の隠れた財産」という意味を持つ「クリプトメリア・ジャポニカ」という学術名の木をご存知でしょうか。そう、それは日本の家づくりを支えている杉の木。実は宮崎県は杉の生産量日本一なんです。宮崎神宮の社殿も、ヒノキではなく杉で作られているんです。
環境問題改善に貢献する、そして木の香り漂う丈夫な家を、信頼性の高い宮崎杉をふんだんに使って建てることができるんです。
住み続けられる家
建設白書によると、日本の住宅建替周期は26年。寿命宣告としてはとても短いですよね。しかし実際に、25年以上経つとあちこちにガタが来て、どうしても大規模なリフォームや建て替えが必要になることも。
構造体力の低下、設備の老朽化、デザインや間取りの不具合など、建て替えには様々な理由が考えられるのですが、結局のところ、最初に立てるときに、住まう人が本当に気に入る家になるかどうかというのが鍵となります。
満足感が持続する家づくりをすれば、長く使えて経済的なだけでなく、無駄な建て替えを避けられるので、当然、環境を守ることになります。
自然素材
現代の家づくりは、すべてを天然資材だけで建てることは不可能です。気密性を高めると共に、必要な設備には当然工業製品を使うことになりますからね。
しかし、家全体のバランスや好みに応じて、製造エネルギー、メンテナンス、廃棄時の処理方法、性能などを考慮し、その中でも自然素材を賢く選択する検討を行ないます。健康面でも安心な家づくりを目指します。
断熱
温暖な宮崎でもやっぱり冬は寒い。夏場は通風や日射コントロールで不快感をある程度しのぐことができますが、梅雨時や台風期のジメジメした季節は過ごしにくいもの。
ですから、空調時の熱損失を抑えるために、できるだけ断熱性能を高めておく必要があります。そのために、古紙を材料にした「セルロースファイバー」をはじめ、一般的ではない「杉皮」や「羊毛」といった自然素材の断熱材を用いるなど、常に向上心を持って妥協のない仕様を追求しています。
雨水利用
宮崎県の単位面積当たりの年間雨量は2,000ミリ。豪雨の場合には処理できずに洪水の原因ともなる雨水ですが、水を活用しない手はありません。可能な場合は雨水を利用したエコな環境を整えます。
太陽光利用
年間2,000時間以上の日照を誇る宮崎県。特に冬は快晴日が多いのが特色なんです。
エネルギー自給率5%のこの日本。少しでも燦々と降り注ぐ太陽エネルギーを使って、エネルギー問題の解決にも貢献したいですね。
風力利用
プラン時に通風を考慮し、平面的・断面的な創意工夫で自然風の利用を提案しています。
平均3.3メートル/秒の風が吹いている宮崎県。小型の風車をというのもお勧めです。
緑化
屋根や壁面緑化といった、思い切ったことをせずとも、庭木や花壇、プランターなどを活用して生活の中で少しでも緑を増やしたいと思っていらっしゃるユーザーさんを応援しています。
特に食料自給率40%の日本。海外の野菜に頼らず、ご自宅で家庭菜園をしてみるのはいかがでしょうか。
ごみ
宮崎市では、一日一人当たり1kgのゴミが処理されています。その4割近くが生ごみです。生ごみのコンポストを採用する方も増えていますが、ゆうぼく人ではそのようなお客様を応援しています。
家づくりにおいても使用材料からゴミがなるべく出ないように考慮し、その後の処理も念頭においた環境に配慮した材料選択を心掛けています。
自力建設
塗り壁や自然塗料は、一般的なものより単価が高いのですが、健康面を考慮して採用したいという方が増えています。
コストダウンと思い出づくりを兼ねて、家族みんなが参加して施工するという取り組みも可能です。楽しく家づくりができるといいですね。